今月の主題 成長因子と増殖因子
総説
細胞増殖の制御機構と発癌
秋山 徹
1
Tetsu AKIYAMA
1
1大阪大学微生物病研究所発癌遺伝子部門
キーワード:
増殖因子受容体
,
チロシンキナーゼ
,
ErbB-2
Keyword:
増殖因子受容体
,
チロシンキナーゼ
,
ErbB-2
pp.12-16
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900935
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EGF受容体,ErbB-2などの増殖因子受容体はチロシンキナーゼ活性を持つ細胞膜を貫通する糖蛋白質である.これらの受容体の構造に異常が起こりチロシンキナーゼ活性が亢進すると発癌性を示すようになる.ヒトの腫瘍で異常発現している例のあることが知られているErbB-2蛋白質を例としてその発癌性とチロシンキナーゼ活性について概説した.
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