今月の主題 骨・関節をめぐって
技術解説
骨格筋由来クレアチンキナーゼと腰椎疾患
稲波 弘彦
1
,
河端 正也
2
,
立花 新太郎
2
,
中山 年正
3
Hirohiko INANAMI
1
,
Masaya KAWABATA
2
,
Shintaro TACHIBANA
2
,
Toshimasa NAKAYAMA
3
1岩井整形外科内科病院
2虎の門病院整形外科
3虎の門病院臨床化学検査部
キーワード:
クレアチンキナーゼ
,
腰椎疾患
,
骨格筋
,
素因
,
マラソンランナー
Keyword:
クレアチンキナーゼ
,
腰椎疾患
,
骨格筋
,
素因
,
マラソンランナー
pp.1283-1288
発行日 1991年12月15日
Published Date 1991/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900904
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CK総活性の測定法でOliver法を用いる場合,試薬ではイミダゾールとNACの品質には特に注意を要する.CKアイソザイムの測定法としては電気泳動法とEIA法が実用に耐えうるが,MBアイソザイムに対しては特異抗体を用いるEIA法の検出感度が高い.
運動負荷に対して血清CK値が異常に高く反応する者が相当数存在する.高度の腰痛や体動時痛のため体幹筋を強直させたり,坐骨神経痛性側弯症を起こしているような例では血清CK値の異常高値をとることがある.
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