特集 アレルギーと自己免疫
III.自己免疫疾患
2.自己免疫疾患の検査
5)自己抗体
(25)抗白血球抗体(抗顆粒球抗体)
高本 滋
1
Shigeru TAKAMOTO
1
1東京都立駒込病院輸血科
pp.241-243
発行日 1991年11月30日
Published Date 1991/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900863
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
白血球はリンパ球,顆粒球,単球からなる不均一な集団の総称である.したがって抗白血球抗体という場合,共通抗原に対する抗体と各細胞に対する抗体の総称との2つの意味を持つ.しかし前者の例として確立されているのは抗HLA抗体だけであり,本稿では後者の意味に限定して話を進める.もっとも本号において,抗リンパ球抗体,抗好中球細胞質抗体については別項で解説されるため,これらについては割愛させていただく。また抗単球抗体は頻度も低く,臨床的な意義も十分解明されていないこともあり,詳細は他書1)に譲り,本稿では抗顆粒球抗体(anti-granulocyteantibody;AGA)について概説する.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.