特集 アレルギーと自己免疫
III.自己免疫疾患
2.自己免疫疾患の検査
5)自己抗体
(18)抗TSHレセプター抗体
玉置 治夫
1
,
網野 信行
1
Haruo TAMAKI
1
,
Nobuyuki AMINO
1
1大阪大学医学部臨床検査診断学教室
pp.224-226
発行日 1991年11月30日
Published Date 1991/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900856
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はじめに
自己免疫性甲状腺疾患の患者血中には,種々の抗甲状腺自己抗体が存在する1).そのうちでも抗TSHレセプター抗体(TSH receptor antibody;TRAb)は,Basedow病における甲状腺機能亢進症および一部の原発性甲状腺機能低下症の発症原因と考えられ,したがってその測定は疾患の診断および経過観察には必要不可欠と考えられている1,2).
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