今月の主題 真菌症
カラーグラフ
真菌の形態学
山口 英世
1
,
内田 勝久
1
,
渋谷 和俊
2
,
楠 俊雄
3
Hideyo YAMAGUCHI
1
,
Katsuhisa UCHIDA
1
,
Kazutoshi SHIBUYA
2
,
Toshio KUSUNOKI
3
1帝京大学医学部医真菌研究センター
2東邦大学医学部附属大橋病院病理部
3くすのき皮膚科
pp.806-809
発行日 1991年8月15日
Published Date 1991/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900666
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真核生物に属する真菌は,細菌(原核生物)に比べてはるかに大型の細胞から成り,しかも大部分の真菌(糸状菌)においては多細胞性の栄養形(菌糸)発育が見られる.加えて,真菌は菌群や菌種に特異的な様式と形態をもつ胞子形成を行う.これらの形態学的特徴は,臨床材料から直接作製した標本において,また培養標本ではさらに詳細に,光学顕微鏡下で観察され,真菌症の診断や原因菌の同定に役だつ.こうした標本に適切な染色法を施せば観察はいっそう容易になる.
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