今月の主題 臨床検査の新技術
生体検査
心拍スペクトル解析
矢永 尚士
1
,
西村 敏博
2
Takashi YANAGA
1
,
Toshihiro NISHIMURA
2
1九州大学生体防御医学研究所気候内科学
2大分大学工学部電気工学科
キーワード:
R-R間隔変動
,
高速フーリエ変換
,
周波数
,
自律神経機能
,
突然死
Keyword:
R-R間隔変動
,
高速フーリエ変換
,
周波数
,
自律神経機能
,
突然死
pp.585-590
発行日 1991年6月15日
Published Date 1991/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900611
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R-R間隔は自律神経の状態によって変化する.R-R間隔変動周期の周波数のスペクトル解析を行うと,高周波領域と低周波領域の2つの主な周波数領域に分けることができる.前者は呼吸性不整脈に関係し副交感神経機能の,後者は血圧変動に関係し主として交感神経機能の定量的指標と考えられている.これらの指標は,加齢,糖尿病,冠動脈疾患,心不全,高血圧,心移植などの病態時に変動し,重症度診断,予後診断の一助となる.
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