質疑応答 血液
寒冷凝集素価測定における自己赤血球とO型赤血球の反応の相違
S子
,
藤岡 成德
1
1三井記念病院血液内科
キーワード:
寒冷凝集素
,
血液型抗原
,
赤血球膜糖鎖
Keyword:
寒冷凝集素
,
血液型抗原
,
赤血球膜糖鎖
pp.622-623
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900162
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〔問〕 寒冷凝集素価の測定に患者自己血球とO型血球(成人)を併用したところ,両者で値に解離のみられる検体2例に遭遇しました.〔第1例〕54歳女性(内科)で,自己血球128倍に対し,O型血球で4倍ないし8倍.〔第2例〕53歳男性(総合外来科)で,自己血球8倍に対し,O型血球で64倍ないし128倍(採血から血清分離までは低温にさらされていない).1例,2例とも,37℃の加温で凝集は消失し,2例目の検体では抗P1抗体が検出されました.成書には,患者自己赤血球およびヒトO型赤血球のどちらを使用しても差し支えないと記載されていますが,今回のような解離の起こる頻度と,どちらの血球を使用するほうが望ましいのか,ご教示ください.
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