今月の主題 新しい自己抗体
各論
抗リン脂質抗体の多様性
鏑木 淳一
1
Junichi KABURAKI
1
1東京電力病院内科
キーワード:
抗カルジオリピン抗体
,
β2-GPI依存性抗カルジオリピン抗体
,
ループスアンチコアグラント
Keyword:
抗カルジオリピン抗体
,
β2-GPI依存性抗カルジオリピン抗体
,
ループスアンチコアグラント
pp.273-277
発行日 2004年3月15日
Published Date 2004/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100859
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〔SUMMARY〕 抗リン脂質抗体は,カルジオリピンなどのリン脂質以外,β2-GPI・プロトロンビンなどリン脂質に結合する血漿蛋白質にも反応し,その特異性は多様である.その測定方法も異なり,抗カルジオリピン抗体などは酵素免疫測定法で調べられるが,ループスアンチコアグラントは希釈ラッセル蛇毒時間などで判定される.抗リン脂質抗体は,血栓症に対する後天性危険因子の1つとして把握され,抗リン脂質抗体症候群の疾患概念が確立された.〔臨床検査 48:273-277,2004〕
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