Japanese
English
今月の特集1 標準化とトレーサビリティ体系
血球計数検査における現状
Current status of standardization and metrological traceability in blood cell counts
近藤 弘
1
,
永井 豊
1
,
竹田 知広
1
1関西医療大学保健医療学部臨床検査学科
キーワード:
国際調和プロトコル
,
校正階層
,
自動血球分析装置
,
HA
,
フローサイトメトリー
,
FCM
,
鏡検法
Keyword:
国際調和プロトコル
,
校正階層
,
自動血球分析装置
,
HA
,
フローサイトメトリー
,
FCM
,
鏡検法
pp.1372-1376
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203782
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Point
●認証標準物質(CRM)および国際単位(SI)へのトレーサビリティがない血球計数検査の測定量の付与は,校正階層最上位に当たる国際調和プロトコルの規定に従って実施する.
●異なるメーカーや機種の自動血球分析装置(HA)を用いたときに医学的に同等と許容される測定値を得るために,正確性保証のための調和標準物質として抗凝固新鮮血液が用いられる.
●不確かさ付与の観点から,血小板,白血球分類,網赤血球の国際調和プロトコルは,鏡検法よりも観察細胞数が多くかつ特異性の高いフローサイトメトリー(FCM)法に移行しつつある.
●国際調和プロトコルの検証と改良は継続して行う必要があり,その際に外部精度管理調査から得られる情報が果たす役割は大きい.
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