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今月の特集1 標準化とトレーサビリティ体系
免疫学的検査における現状
Current status in immunoassays
山田 俊幸
1
1自治医科大学臨床検査医学
キーワード:
免疫学的検査
,
抗原抗体反応
,
標準物質
,
測定法間差
,
ハーモナイゼーション
Keyword:
免疫学的検査
,
抗原抗体反応
,
標準物質
,
測定法間差
,
ハーモナイゼーション
pp.1366-1371
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203781
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Point
●免疫学的検査においても国際的な一次標準物質が存在するものがあるが,標準的測定法の規定が困難である.
●標準物質が存在し,測定法がほぼ類似していると測定値の収束性は良好である.C反応性タンパク質(CRP),αフェトプロテイン(AFP),前立腺特異抗原(PSA)などがそれに当たる.
●測定値をそろえるためにハーモナイゼーションという手法が取られ,甲状腺刺激ホルモン(TSH)において実施された.
●ハーモナイゼーションは有効な方法であるが,糖鎖抗原(CA)19-9のように適用が困難なものがある.
●免疫学的検査においては,測定法間差の理解と,ハーモナイゼーションを含む測定値の収束に向けた機運の高まりが必要である.
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