増大号 心電図判読のスタンダード 基本を極めて臨床で活かす!
1章 心電図がみるみる読めるようになる基礎知識
心電図の記録の方法
河合 昭人
1
1東京慈恵会医科大学附属柏病院中央検査部
キーワード:
心電図の成り立ち
,
心電図検査の案内・説明方法
,
心電図電極装着部位とその方法
,
心電図の記録方法
,
心電図アーチファクトの除去方法
Keyword:
心電図の成り立ち
,
心電図検査の案内・説明方法
,
心電図電極装着部位とその方法
,
心電図の記録方法
,
心電図アーチファクトの除去方法
pp.1136-1143
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203732
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心電図の成り立ち
心電図とは,心臓から得られた電気的活動を体表面から電極を通して記録された波形である.始めに区別しておきたいのは,心電図モニターと標準12誘導心電図の違いである.心電図モニターとは体表面に3個の電極を貼り付け得られた1つの心電図波形のことであり,入院中の患者の心電図のモニタリングなどに用いられる.標準12誘導心電図とは体表面に10個の電極を装着し得られた12個の心電図波形のことであり,12個の波形より不整脈や心筋梗塞などの評価に用いられる.本稿でいう心電図とは,注意書きがなければ標準12誘導心電図のことである.
心電図の波形には双極誘導と単極誘導がある.双極誘導は関電極間の電位差を記録し,単極誘導は関電極と起電力の影響を受けない不関電極との電位差を記録する.装着部位と誘導方法を表1に示す.
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