増大号 心電図判読のスタンダード 基本を極めて臨床で活かす!
1章 心電図がみるみる読めるようになる基礎知識
心臓の解剖と心筋活動電位
河合 利子
1
1新渡戸文化短期大学臨床検査科
キーワード:
脱分極
,
再分極
,
活動電位
,
イオンチャネル
,
刺激伝導系
,
不応期
Keyword:
脱分極
,
再分極
,
活動電位
,
イオンチャネル
,
刺激伝導系
,
不応期
pp.1128-1135
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203731
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はじめに
心臓は規則正しく拡張と収縮を繰り返し,私たちの身体のすみずみまで血液を循環させてくれる.そのことから心臓は時計内蔵の精密なポンプともいわれる.そこには規則正しい電気的興奮の発生と,心房から心室への連続的な興奮伝導が存在する.目的達成のため100〜200億ともいわれる細胞群を総合統御する機構細胞群を刺激伝導系という.命の原点ともいうべきその仕組みをマクロとミクロの視点から考えてみよう.
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