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資料
目線カメラの動画を用いた技師間の手技統一の試み:末梢血単核球(PBMC)分離操作での例
An attempt to unify techniques among medical technologists using first person view (FPV) camera: an example in peripheral blood mononuclear cells (PBMC) isolation
福田 俊
1
,
森田 瑞樹
1,2,3
1岡山大学病院バイオバンク
2岡山大学学術研究院ヘルスシステム統合科学学域
3岡山大学医学部保健学科検査技術科学専攻
キーワード:
内部精度管理
,
用手法
,
手技の統一
,
ばらつきの低減
,
目線カメラ
Keyword:
内部精度管理
,
用手法
,
手技の統一
,
ばらつきの低減
,
目線カメラ
pp.212-215
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203531
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Abstract
施設に所属するどの技師が行っても同じ(ばらつきが小さい)結果が得られることは,精度の高い検査結果を返すために重要である.しかしながら,技師の手技の統一を行うに当たり確立された方法はない.筆者らの施設では,各技師による検体処理の様子を目線カメラで撮影し,その動画を相互閲覧することによって手技の確認および統一を試みた.検体処理として末梢血単核球(PBMC)の分離を対象とした.この結果,血液の重層前の再混和や重層の速さなど,標準作業手順書(SOP)には記載がないところで技師間の違いが発見された.動画の閲覧は非同期に行えるため技師の人数が多くても相互に確認がしやすく,またコメントが付いた箇所を後から確認できるなど,動画を用いた方法の効果を実感することができた.筆者らが動画の撮影,編集,閲覧・コメントに使用したのはいずれも安価かつ容易に入手できるものであり,この方法は施設によらず容易に導入できる.
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