Japanese
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今月の特集 腫瘍随伴症候群
ホルモン・サイトカインの異所性産生・過剰産生によるもの
好中球増多症
Cancer patient with neutrophilia and diagnosis of G-CSF producing tumor
木原 恭一
1
1鳥取大学医学部器官制御外科学講座消化器・小児外科学分野
キーワード:
顆粒球コロニー刺激因子
,
G-CSF
,
G-CSF産生腫瘍
,
好中球増多症
,
自己分泌
Keyword:
顆粒球コロニー刺激因子
,
G-CSF
,
G-CSF産生腫瘍
,
好中球増多症
,
自己分泌
pp.1248-1253
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203452
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Point
●顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)は免疫を賦活するサイトカインであり,主に血管内皮細胞,線維芽細胞,マクロファージなどで産生され,骨髄系前駆細胞に作用して好中球への分化・成熟を促す.
●担癌患者で他に原因のない著明な好中球増多症を認めた場合,腫瘍がG-CSFを産生している可能性がある.
●G-CSF産生腫瘍は組織学的に低分化で予後不良なことが多く,その増殖・進行にG-CSFの自己分泌がかかわっている.
●G-CSF産生腫瘍に特異的な治療はなく,同じ原発臓器の癌に準じた治療が行われている.
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