けんさ質問箱
甲状腺穿刺細胞診における不適正検体の見極めと予防策
廣川 満良
1
,
柳瀬 友佳里
1
1隈病院病理細胞診断部
pp.1377-1380
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102307
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Q.甲状腺穿刺細胞診における不適正検体の見極めと予防策
甲状腺の穿刺細胞診においては,施行医に付いて技師である私たちが検体処理を行っています.その際,検体を針から吹き出したときに細胞が採取できているかどうかをその場で判断してほしいと言われるのですが,それは可能なのでしょうか.どのように不適正検体かどうかを判断すればよろしいでしょうか.(岐阜 A.T.生)
A.廣川満良・柳瀬友佳里
はじめに
穿刺吸引細胞診の手技は比較的簡単であるにもかかわらず,甲状腺では不適正検体が多くて困っているという話をしばしば耳にする.質問の内容は不適正検体の見極めについてであり,そのような背景があるものと思われるが,不適正検体の予防策を知っておくことも重要であるので,両者について解説する.
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