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免疫・輸血
血液型不適合造血幹細胞移植後の血液型はどのようになり,輸血用血液製剤の血液型は何型を選択するのでしょうか?
岸野 光司
1
1自治医科大学附属病院輸血・細胞移植部
pp.402-403
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202657
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造血幹細胞移植の種類
造血幹細胞移植は難治性血液疾患における治療法として行われ,正常な造血の回復が可能である.造血幹細胞移植には,自分自身の造血幹細胞を用いる自家造血幹細胞移植と,健常人ドナーから提供された造血幹細胞を用いる同種造血幹細胞移植に大別される.さらに,同種造血幹細胞移植はドナーによって血縁者と非血縁者に分けられる.また,移植に用いる造血幹細胞には骨髄,末梢血,臍帯血の3つがある.同種造血幹細胞移植では,ヒト白血球抗原(human leukocyte antigen:HLA)の一致が重要であり,患者とドナーのABO,RhD血液型が異なる組み合わせでも可能である.
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