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臨床化学
ACTHとコルチゾールで臨床的に解離を認める原因を教えてください
山下 美保
1
1浜松医科大学国際化推進センター/内分泌代謝内科
pp.370-371
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202641
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副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)とコルチゾールは同時に測定することによって,視床下部-下垂体-副腎皮質系の機能評価を行うことができる.一般的に,ACTH・コルチゾールがともに高値の場合はACTH依存性Cushing症候群,ともに低値の場合は続発性副腎皮質機能低下症,ACTH高値・コルチゾール低値であれば原発性副腎皮質機能低下症,ACTH低値・コルチゾール高値であればACTH非依存性Cushing症候群と判断し,精査する.通常は血中ACTH/コルチゾール比は2前後であるが,この比がさまざまな原因で変化し,判断に迷う場合が生じてしまう.
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