特集 —知ってるつもり? 知らなきゃいけない?—新語・新概念辞典
【新語・新概念(五十音順)】
(新たな)ダニ媒介感染症—重症熱性血小板減少症候群、エゾウイルス、オズウイルス
福島 伸乃介
1,2
,
萩谷 英大
1
1岡山大学病院 総合内科総合診療科・感染症内科
2岡山大学学術研究院 医歯薬学域 病原細菌学分野
キーワード:
重症熱性血小板減少症候群
,
SFTS
,
エゾウイルス
,
YEZV
,
オズウイルス
,
OZV
Keyword:
重症熱性血小板減少症候群
,
SFTS
,
エゾウイルス
,
YEZV
,
オズウイルス
,
OZV
pp.146
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350020146
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◦概要
マダニは吸血の際にさまざまな病原体を媒介しうるため、重要な感染症媒介動物として認識されている。近年、地球温暖化に伴いマダニの生息域拡大が報告され、ダニ媒介感染症に注目が集まっている1)。本邦のダニ媒介感染症として、ツツガムシ病、日本紅斑熱、アナプラズマ症、ライム病などが知られる。さらに近年、マダニに対する認知度の上昇、病原体診断技術の向上などにより、新規のダニ媒介感染症が発見されている。本邦では2012年に重症熱性血小板減少症候群(severe fever with thrombocytopenia syndrome : SFTS)、2020年にエゾウイルス感染症(Yezo virus : YEZV)、2022年にはオズウイルス感染症(Oz virus : OZV)が報告された2〜4)。
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