特集 高血圧診療Update―「高血圧治療ガイドライン2019」で何が変わるのか?
二次性高血圧
腎実質性高血圧
菅野 義彦
1
1東京医科大学腎臓内科学分野
キーワード:
慢性糸球体腎炎
,
慢性腎臓病
,
多発性囊胞腎
,
腎硬化症
Keyword:
慢性糸球体腎炎
,
慢性腎臓病
,
多発性囊胞腎
,
腎硬化症
pp.249-251
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_249
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Summary
▪腎臓が原因で高血圧をきたした場合に腎実質性高血圧と称されてきたが,臨床的には慢性糸球体腎炎と多発性囊胞腎が多くを占めている.
▪慢性糸球体腎炎は高血圧由来の腎機能障害との臨床的な鑑別が難しいが,実質的な管理方針は変わらないこと,また慢性腎臓病(CKD)という便利な概念が日常的に用いられるようになったことより,高血圧のカテゴリーとしては事実上必要性が低下している.
▪伝統的に用いられてきた重要な概念ではあるが,見直しの時期がきている可能性がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2020