検査説明Q&A・42
心エコーで用いるSimpson法の利点と欠点を教えてください
沖 都麦
1
1神戸大学医学部附属病院検査部
pp.775-779
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202063
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■Simpson法
Simpson法とは左室容積を求める際に用いられ,左室容積を長軸に対して直交する円盤状のディスクの総和として計算する方法である.通常,心尖部四腔像および二腔像の二段面(biplane)から計測される20の楕円形のディスクの総和を左室容積とするbiplane modified Simpson法が用いられており,近年ではこの測定原理を反映して,ディスク法やdisc summation法(ディスク加算法)という呼称が主流となりつつある.
本法から得られた収縮期および拡張期の容積から左室駆出率(left ventricular ejection fraction:LVEF)が算出され,左室収縮能を評価する指標の1つとして広く用いられている1,2)(図1).
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