Japanese
English
増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
13章 妊産婦・女性性器疾患
異所性妊娠(子宮外妊娠)
Ectopic pregnancy
原田 佳世子
1
,
上東 真理子
1
,
柴原 浩章
1
1兵庫医科大学産科婦人科
pp.558-559
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202009
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
異所性妊娠(子宮外妊娠)とは,子宮内腔以外の場所に着床した状態をいう.異所性妊娠は全妊娠の1〜2%の頻度で発生する.正常妊娠では血中ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が2,000mIU/mL以上であれば,超音波検査で子宮内に胎囊を確認できるが,子宮内に胎囊がみえない場合は異所性妊娠が強く疑われる.着床部位によって卵管妊娠,卵巣妊娠,腹腔妊娠,頸管妊娠,帝王切開瘢痕部妊娠に分類される.自覚症状は,性器出血と下腹部痛である.診断が遅れると腹腔内に大量出血し,急性腹症,ショック状態となる可能性がある.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.