今月の特集2 リンパ球の増減を正しく評価するために
扉
佐藤 尚武
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1順天堂東京江東高齢者医療センター臨床検査科
pp.945
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201341
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リンパ球の増加や減少は,日常検査での遭遇頻度が高い血液学検査異常の1つです.リンパ球数の異常(増減)をきたす疾患はさまざまですが,なかには臨床症状の乏しいものもあります.そのため健康診断や臨床検査の現場で初めて認識されることもまれではありません.
一方,リンパ球の増減は,形態学的検査や血球抗原検査などの検査情報と組み合わせることによって,疾患・病態診断の重要な糸口となることがあります.検査担当者が,リンパ球数が増減する疾患についての理解を深め,関連する知識を得ることは,付加価値情報の提供を可能にします.これによって検査担当者は,疾患や病態の診断に寄与する可能性が広がります.
本特集には,リンパ球の増減に関連した有用な情報がちりばめられています.本特集を通じて,これらの情報を身に付けていただき,リンパ球の増減をきたす疾患の診断に際して,臨床検査の貢献度を上げていただきたいと願うものです.
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