今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査
扉
佐藤 尚武
pp.533
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103415
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血液学,特に血栓止血学の近年の重要なトピックスとして,ADAMTS13(a disintegrin-like and metalloproteinase with thrombospondin type-1 motifs 13)の発見を挙げることができます.今回の特集では,このADAMTS13を取り上げました.ADAMTS13に関する基礎的事項から,疫学的事項,臨床検査分野におけるその利用まで,体系的に取り上げたつもりです.
ADAMTS13は血清形成における役割,特に血栓性血小板減少性紫斑病(thrombotic thrombocytopenic purpura;TTP)との関連で注目されました.しかし,近年ではそれに止まらず,肝疾患に対する臨床検査としての利用も試みられています.本特集が,読者の皆さまのADAMTS13についての理解の深化と,臨床検査としての利用の普及に寄与することを願って止みません.
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