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今月の特集2 リンパ球の増減を正しく評価するために
リンパ球数の増減をきたす疾患・病態
Approaches to lymphocytosis and lymphopenia
樋口 敬和
1
,
岡田 定
2,3
1獨協医科大学越谷病院輸血部/糖尿病内分泌・血液内科
2聖路加国際病院血液内科
3聖路加国際病院人間ドック科
キーワード:
リンパ球増多症
,
リンパ球減少症
,
リンパ増殖性疾患
,
異型リンパ球
,
単核球症
Keyword:
リンパ球増多症
,
リンパ球減少症
,
リンパ増殖性疾患
,
異型リンパ球
,
単核球症
pp.946-950
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201342
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Point
●成人では,リンパ球絶対数>4,000/μLをリンパ球増多,<1,000/μLをリンパ球減少とする.
●リンパ球増多症は一次性(クローン性)と二次性(反応性)に分類されるが,その鑑別は極めて重要である.細胞形態の観察が重要であるが,他の所見も含めて総合的に診断する.
●二次性リンパ球増多症が圧倒的に多く,そのなかでもウイルス感染症によるものが多い.
●リンパ球減少は比較的多くみられる検査異常であり,その原因となる疾患・病態は多い.しかし,日常臨床においては,軽度のリンパ球減少は特に精査されないことも多い.
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