今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
扉
佐藤 尚武
pp.289
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103827
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溶血性貧血は,血液学的検査にとどまらず,生化学検査や免疫学検査などにおいても多彩な検査値異常を呈する疾患です.そのため診断に際しては,臨床検査が重要な役割を果たしています.一方で,溶血性貧血の原因はさまざまであり,診断に際しては原因の絞り込みが,治療方針を決定するうえでも必要不可欠です.そこで本特集では,溶血性貧血の検査診断について,その現状と課題をレビューしていただきました.
近年,溶血性貧血に含まれる各疾患は,その病態解明が進み,診断のための検査にも進歩がみられます.本特集が,溶血性貧血のより適切な診断に貢献することを願っています.また診断困難な例がまだ存在することも事実ですが,新たな検査法の開発により,このような例がなくなるまでの道のりにおいて,本特集がその一里塚となることができれば,望外の喜びです.
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