Japanese
English
今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
腎臓の老化とCKD
Renal senescence and chronic kidney disease
佐藤 稔
1
1川崎医科大学腎臓・高血圧内科学
キーワード:
腎性老化
,
炎症性老化
,
レニン-アンジオテンシン系(RAS)阻害薬
,
カロリー制限
Keyword:
腎性老化
,
炎症性老化
,
レニン-アンジオテンシン系(RAS)阻害薬
,
カロリー制限
pp.758-764
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200387
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point
●末期腎不全と加齢腎には類似の病理組織学的変化が認められ,腎障害の共通した進行過程が存在する.
●加齢腎のバイオマーカーには腎障害マーカーが有用であり,血中マーカーとしてクレアチニン,シスタチンCが,尿中バイオマーカーとしてβ2ミクログロブリン,N-アセチル-β-D-グルコサミニダーゼ,L型脂肪酸結合蛋白(L-FABP)が用いられる.
●慢性炎症は,加齢による腎機能低下の増悪因子となり,腎機能の低下は老化を促進する.
●レニン-アンジオテンシン系(RAS)阻害薬の使用,カロリー制限食は,腎のアンチエイジングにつながる可能性がある.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.