Japanese
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短報
消化器用薬服用により簡易尿中覚せい剤分析キットで偽陽性を起こした症例と検証実験
Potential false-positive caused by prescription gastrointestinal medicines in urine methamphetamine screening kit
寺本 量子
1
,
今村 ちさ
1
,
牧野 由紀子
1,2
,
平井 愼二
1
1国立病院機構下総精神医療センター
2東京大学大学院 薬学系研究科薬品代謝化学教室
キーワード:
覚せい剤
,
消化器用剤
,
尿中薬物検査
Keyword:
覚せい剤
,
消化器用剤
,
尿中薬物検査
pp.1547-1549
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200103
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救急医療の現場では,意識障害や幻覚妄想,精神運動興奮,急性中毒や離脱症状が疑われるような患者を中心に,診断や治療方針決定のために,尿中薬物分析キットを用いてスクリーニング検査が実施されている.
今回消化器用薬を服用している患者で尿中薬物分析キット〔Fastect®-Ⅱ メタンフェタミン(MET)検出用カセット(VERITAS社)〕が偽陽性を示す症例を経験した.
臨床現場にて尿中薬物分析キットの結果を判断する際は,併用薬に対する注意が必要と思われる.
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