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今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化
反応曲線を読みこなす
Reaction time course, reaction procedure, reaction principle, reagent composition of first reaction
山本 慶和
1
1天理医療大学 臨床検査学科
キーワード:
反応曲線
,
反応過程
,
試薬組成と反応原理
,
第一反応の役割
Keyword:
反応曲線
,
反応過程
,
試薬組成と反応原理
,
第一反応の役割
pp.1511-1520
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200098
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●日常検査では異常値が生じたときに反応曲線を確認している.さまざまな異常値症例の報告で,異常値の要因分けに反応曲線は利用されている.これは,反応曲線は個々の検体の測定過程そのものの状況を反映することがあるという考え方をベースとしている.
●ほとんどの検体は問題なく測定されており,その反応曲線は検査項目固有のパターンを示す.そのパターンから乖離すれば何らかの問題が生じたことを疑う.
●反応曲線をより理解するには,総論的な反応原理を理解することではなく,各試薬ボトルの成分にはそれぞれ役割があり,各反応ステップによってその役割の反応が進行していることを理解する必要がある.
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