増刊号 微生物検査 イエローページ
Ⅱ章 検査の基本手技・進め方
培養・同定検査
三澤 成毅
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院 臨床検査部
キーワード:
培養検査
,
同定検査
,
感染症の疫学
,
パニック値報告
Keyword:
培養検査
,
同定検査
,
感染症の疫学
,
パニック値報告
pp.1235-1241
発行日 2014年10月30日
Published Date 2014/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200027
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●培養および同定検査は,感染症の起炎菌を検出し,病原体診断のための情報を提供することが目的である.
●培養・同定検査は微生物検査の根幹をなし,核酸増幅法による遺伝子検査より感度が高い.しかし,検査に日数を要し,かつ一般の検査室における日常検査では全ての微生物を培養,同定できないという問題点がある.
●培養および同定検査の特徴と限界を整理し,検査を適確に進めるために知っておかなければならない疫学,考え方および原則を解説した.これらは,検査室側と診療側の両者が共有していなければならない.
●同定検査では,同定のレベルに関する考え方と原則,および結果報告について解説した.パニック値に相当する菌種や報告ルートは,医療安全上必須でありルールとして定めておかなければならない.
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