増大号 臨床医に伝わりやすい 検査報告書とパニック値報告の心得
4章 臨床化学・免疫検査
生化学検査のパニック値への対応と伝え方
中渡 一貴
1
1東京大学医学部附属病院検査部
キーワード:
パニック値
,
生化学検査
,
パニック値運用
,
パニック値報告
Keyword:
パニック値
,
生化学検査
,
パニック値運用
,
パニック値報告
pp.912-922
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209420
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Point
●パニック値の運用は,それぞれの医療機関の実情に沿った方法を構築することが重要である.
●生化学検査の結果報告は“数値”であることがほとんどであり,その“数値”の妥当性を十分に検討する必要がある.また,“数値”の口頭での報告は,言い間違いや聞き間違いのリスクがあるため,慎重かつ確実に行う必要がある.
●各検査項目に影響を与えうる事例(検体の性状,不適切な採血方法,薬剤など)を把握しておくことで,妥当性の判断に役立てることができる.
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