Japanese
English
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ
接合菌症
Zygomycosis
大野 秀明
1
,
荒岡 秀樹
2
,
梅山 隆
1
,
金子 幸弘
1
,
宮﨑 義継
1
1国立感染症研究所 真菌部
2虎の門病院 臨床感染症科
キーワード:
接合菌症
,
糖尿病
,
血液悪性疾患
,
臓器移植
,
reversed halo sign
Keyword:
接合菌症
,
糖尿病
,
血液悪性疾患
,
臓器移植
,
reversed halo sign
pp.97-103
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103780
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●接合菌症の原因真菌としてRhizopus属,Rhizomucor属,Mucor属,Cunninghamella属の頻度が高い.
●接合菌症はコントロール不良な糖尿病,血液悪性疾患,臓器移植,免疫抑制剤,外傷,鉄キレート剤使用などがリスク因子であり,また抗真菌薬使用中のブレークスルー真菌症として注意を要する.
●一般的に接合菌症は電撃的な経過をとり,予後不良な真菌症である.予後改善には早期診断・治療が最も重要である.
●接合菌症の診断は比較的困難であり,有用な診断法は存在しない.臨床的に接合菌症が疑われたら,いろいろな診断法を組み合わせて診断を得るよう努力する.
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