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今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変
節外性濾胞辺縁帯粘膜関連リンパ組織型リンパ腫(MALTリンパ腫)
MALT lymphoma
増田 亜希子
1
,
常名 政弘
1
1東京大学医学部附属病院検査部
キーワード:
節外性濾胞辺縁帯粘膜関連リンパ組織型リンパ腫(MALTリンパ腫)
,
低悪性度B細胞リンパ腫
,
胃悪性リンパ腫
,
API2-MALT1
,
フローサイトメトリー(FCM)
Keyword:
節外性濾胞辺縁帯粘膜関連リンパ組織型リンパ腫(MALTリンパ腫)
,
低悪性度B細胞リンパ腫
,
胃悪性リンパ腫
,
API2-MALT1
,
フローサイトメトリー(FCM)
pp.1589-1594
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103737
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■節外性濾胞辺縁帯粘膜関連リンパ組織型リンパ腫(MALTリンパ腫)は,粘膜関連リンパ組織(MALT)に原発する低悪性度B細胞リンパ腫である.
■腫瘍細胞は小型~中型の成熟リンパ球様であり,しばしば形質細胞への分化を示す.骨髄浸潤の頻度は約20%とあまり高くはない.
■細胞表面マーカー検査では,CD5-,CD10-,CD19+,CD20+であり,軽鎖制限が認められる.
■t(11;18)(q21;q21)/API2-MALT1は,MALTリンパ腫に特徴的な染色体異常である.
■腫瘍細胞と正常小型リンパ球との鑑別が困難である場合も多く,骨髄浸潤の有無については,細胞表面マーカー検査やFISH,染色体分析など,さまざまな検査所見を総合して判断する必要がある.
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