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本号を最終ページまでお読みいただきありがとうございます.寝苦しかった猛暑が過ぎ,夏バテの時期も終わり家庭では冷房も暖房も必要のない季節になりました.私が居住するのは東京ですが,毎年10月は外気温が下がるため家庭用消費電力が急激に低下し,地球にも我が家の家計簿にもやさしい1カ月となります.そのためか毎年,少々夜更かしをしてもいいかな,専門誌はもちろん一般誌や小説の類いまで読みふけってみようかなと思います.折しも,10月27日から11月9日までは読書週間です.読者の皆さまにも大いに読書することをお勧めします.本誌読者の皆さまに「そででは,もう1冊何か読みましょう」とか「本誌のうち1テーマしか読破してないので残りを読みましょう」などと思っていただければ幸いです.
さて,今月号のテーマは①神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開,②Clostridium difficile感染症の2つです.①は生理機能のなかの神経機能領域について取り上げています.その1つ,磁気刺激は低頻度刺激による検査の他,これまで検査の領域では禁忌とされている高頻度刺激を用いた治療分野への応用が着々と進んでいることが述べられていて磁気刺激の進歩が感じられます.また,脳磁図装置は特殊設備が必要なため,てんかん治療に特化した限られた施設にしかなく,実際に検査に携わっている人は至極少数です.私の勤務する病院にも脳磁図検査設備はありませんが,だからこそ知りたい気持ち満々の分野であり興味深く拝読しました.脳磁図以外は小規模な装備で検査可能なため読者諸氏も,現在検査を担当していたり過去に検査経験があったり,また経験はなくとも検査風景を身近に感じながらお読みいただけた方が多かったのではないでしょうか.
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