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今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査
肝移植におけるADAMTS13活性測定―周術期におけるADAMTS13活性モニタリングの意義
Advantages of ADAMTS13 monitoring during the perioperative period of liver transplantation
田中 宏和
1
,
秦 浩一郎
1
,
上本 伸二
1
1京都大学大学院医学研究科肝胆膵移植外科
キーワード:
血栓性微小血管障害(TMA)
,
肝移植(liver transplantation)
,
肝星細胞(hepatic stellate cell)
,
ADAMTS13
Keyword:
血栓性微小血管障害(TMA)
,
肝移植(liver transplantation)
,
肝星細胞(hepatic stellate cell)
,
ADAMTS13
pp.567-574
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103421
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■近年,肝移植後の致死的合併症の1つとして血栓性微小血管障害(TMA)が注目されている.
■UL-VWFMの特異的切断酵素であるADAMTS13は主に肝星細胞で産生されるため,肝移植後早期にはADAMTS13活性が著明に低下する.
■TMAの治療には早期診断が極めて重要であるが,周術期にADAMTS13活性をモニタリングすることにより,肝移植後のような凝固線溶能がダイナミックに変動する病態であってもその推移をリアルタイムに把握し,適切な治療を施行することが可能になるものと期待される.
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