特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A
免疫
Question 11 免疫血清検査のキャリーオーバーとその防止法について教えてください
堀井 隆
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1順天堂大学医学部附属順天堂医院臨床検査部
pp.1172-1173
発行日 2012年10月30日
Published Date 2012/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103193
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ポイント
・サンプルプローブから連続的に検体を採取する機構の自動分析装置では,採取した検体が後に続く検体に影響を与えることがある.この場合,分析系に持ち込むキャリーオーバーと検体に持ち込むキャリーオーバーを考えなければならない.
・抗原抗体反応を用いた項目で,腫瘍関連マーカーや感染症関連検査など検体間で濃度差の非常に大きい項目では,注意が必要である.
・キャリーオーバーの回避には,ディスポーザブルチップを用いたサンプリング方式の分析装置を用いる.この方式はテストごとあるいは検体ごとにチップを交換するため,分析系への持ち込みも検体への持ち込みも回避が可能である.
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