ワンポイントアドバイス
クロスコンタミネーション・キャリーオーバー回避プログラムの活用
山舘 周恒
1
1日本大学医学部附属練馬光が丘病院臨床検査部
pp.38-39
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103416
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はじめに
“コンタミネーション(contamination)”は科学の分野において“汚染”を意味する語として使われる.その一種である“クロスコンタミネーション(cross-contamination)”は“交叉汚染”を指す用語である.また,“キャリーオーバー(carryover)”は“繰り越し”や“持ち越し”を意味している.
臨床化学分野の自動分析機はサンプルプローブや反応セルが共通で,さらにシングルマルチ型自動分析機では試薬プローブも全項目の試薬に共通で使用されている.汎用型自動分析機の反応セルやプローブは個々の動作完結時に実行される通常の洗浄動作のみではキャリーオーバーを完全に回避することは難しく,次の測定項目に影響を及ぼす場合がある.これを回避する機能として自動分析機ごとに特殊なプログラムが組み入れられている.
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