Japanese
English
今月の主題 めまいの生理検査
話題
自覚的視性垂直位検査
Subjective visual vertical
小川 恭生
1
Yasuo OGAWA
1
1東京医科大学耳鼻咽喉科学教室
キーワード:
耳石器
,
卵形囊
,
眼球回旋
Keyword:
耳石器
,
卵形囊
,
眼球回旋
pp.651-653
発行日 2012年6月15日
Published Date 2012/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103043
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1.はじめに
自覚的視性垂直位検査(subjective visual vertical;SVV)は,暗室で自覚的な垂直位を計測し,実際の垂直位(客観的な垂直位)とのずれを測定する検査である.めまい・平衡障害の機能検査としてのSVV測定の主たる目的は耳石器,前庭神経および中枢における重力認知経路の機能評価である.SVV測定は他の耳石器機能検査のような大きな器具を必要とせず,患者に苦痛を与えず,短時間でできる.自覚的視性水平位(subjective visual horizontal;SVH)を測定している施設もあるが,SVVとSVHに本質的な違いはないと考えられる.
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