Japanese
English
今月の主題 骨疾患
話題
骨疾患の画像
The image of the bone disease
土谷 一晃
1
,
関口 昌之
1
Kazuaki TSUCHIYA
1
,
Masayuki SEKIGUCHI
1
1東邦大学医学部整形外科
キーワード:
骨疾患
,
画像
Keyword:
骨疾患
,
画像
pp.1554-1560
発行日 2011年12月15日
Published Date 2011/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102869
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1.はじめに
近年,整形外科疾患の治療成績は著しく向上しているが,診断や治療において,画像診断技術の進歩が大きく寄与している.
骨・関節疾患における画像診断は単純X線検査を基本とし,必要に応じCTやMR画像などの検査が施行されている.
単純X線検査が主な診断の手段であった時代は,撮影方向を工夫した特殊撮影やストレス撮影,関節造影などが行われてきたが,CTやMR画像などの画像検査法の登場によって,より正確に病態を把握することが可能となり,患者側にとっても身体的負担が軽減されている.関節疾患では,MR画像で半月板損傷や軟骨損傷,靱帯損傷などを正確に診断でき,経静脈性に撮影して得られる造影3D-CT画像は,骨疾患と血管や周囲組織との位置関係などを詳細に把握でき,関節造影や血管造影に代わる検査法となってきている.
骨の外傷,関節疾患,脊椎疾患や悪性骨腫瘍などの診断に際しては,単純X線検査を基本とし,各検査法の長所を理解し臨床応用することで,診断精度を高め,より適正な治療計画を立てることができる(表1).
本稿では,各画像検査法の特徴や診断の実際について述べる.
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