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特集 膵腺房細胞癌の診断と治療
主題症例の臨床事項・画像のまとめ
Summary of the Presented Cases:Clinical Aspects and Imaging Findings
小井戸 一光
1
Kazumitsu KOITO
1
1札幌医科大学放射線科
1Department of Radiology, Sapporo Medical University, Sapporo
キーワード:
膵腫瘍
,
膵腺房細胞癌
,
臨床
,
画像
,
治療
Keyword:
膵腫瘍
,
膵腺房細胞癌
,
臨床
,
画像
,
治療
pp.83-85
発行日 2007年1月15日
Published Date 2007/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100252
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今回呈示された膵腺房細胞癌(以下腺房細胞癌)症例は計9例である.ここではこれら9症例の臨床的事項と画像的特徴をまとめた.
■臨床的事項
症例は男性6例,女性3例,発症時平均年齢は54.3歳で33~84歳にわたっていた.
症状は心窩部痛4例,背部痛2例,体重減少1例,部位不特定の腹痛1例,食思不振1例,肝機能異常2例(このうち閉塞性黄疸によるもの1例,胆道系酵素上昇1例),タール便1例であった.また,既往歴として腫瘍発見の1年前に急性膵炎を起こしていた1例があった.膵酵素,腫瘍マーカーは血中トリプシン1例,エラスターゼ―1 2例,CEA 2例,CA19―9 1例,DUPAN―2 2例,そしてAFP 1例に上昇が認められた.
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