Japanese
English
今月の主題 IgG4関連疾患
話題
鑑別を要する多様な疾患群
The differential diagnosis of IgG4 related disease
辻 剛
1
,
千藤 荘
1
,
熊谷 俊一
1,2
Goh TSUJI
1
,
Sho SENDO
1
,
Shunichi KUMAGAI
1,2
1神鋼病院膠原病リウマチセンター
2神戸大学大学院立証検査医学講座
キーワード:
IgG4関連疾患
,
リンパ増殖性疾患
,
全身性炎症性疾患
Keyword:
IgG4関連疾患
,
リンパ増殖性疾患
,
全身性炎症性疾患
pp.793-798
発行日 2011年8月15日
Published Date 2011/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102701
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1 . はじめに
IgG4関連疾患は高IgG4血症と組織でのIgG4陽性形質細胞の浸潤と線維化病変を特徴とする炎症性疾患であり,本邦での自己免疫性膵炎(autoimmune pancreatitis;AIP)とミクリッツ病(Mikulicz disease;MD)における血清IgG4上昇の発見から明らかになり始めた1,2).それらに合併するかたちで多臓器の障害が次第に報告されるようになり,現在では,腎,肺,大動脈(後腹膜),下垂体,甲状腺,前立腺,副鼻腔,皮膚などに時間的空間的多発性をもった全身性炎症性疾患群になりつつある.ここでは,特に鑑別が重要な疾患群を列挙し,その共通点や差異を述べる.
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