特集 この1冊でもう安心!—内科医が押さえておきたい「しびれ・ふるえ・めまい」の診かた
Column
緊急を要するめまいの鑑別は重要
岩崎 靖
1
1愛知医科大学加齢医科学研究所
pp.1084
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229630
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めまいを訴える患者の診察では,まず脳神経疾患が鑑別に挙がるであろうが,多くの病院でCTやMRIが常時撮影できるとは限らず,脳神経内科医や脳神経外科医が常駐している施設も多くはない.めまいの鑑別診断の誤りは,適切な検査法適用の遅れ,重篤な全身疾患の見逃し,CTやMRI撮影中の急変といった救急場面での事故にもつながる.医師であれば,科や専門性を問わず,病歴や身体所見によるめまいの鑑別診断に習熟する必要があることは言うまでもない.高額な検査機器がなくても,ハンマーさえあれば最低限の神経診療はできることを強調したい.
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