Japanese
English
シリーズ-検査値異常と薬剤・16
―投与薬剤の臨床検査値への影響―代謝系作用薬
Influence of administering medicine on laboratory test values:Drugs affecting on metabolic system
片山 善章
1
,
澁谷 雪子
1
,
米田 孝司
2
Yoshiaki KATAYAMA
1
,
Yukiko SHIBUYA
1
,
Koji YONEDA
2
1神戸常盤大学保健科学部医療検査学科
2オリエンタル酵母工業株式会社長浜事業所
キーワード:
高脂血症治療薬
,
痛風治療薬
,
糖尿病治療薬
Keyword:
高脂血症治療薬
,
痛風治療薬
,
糖尿病治療薬
pp.697-705
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102675
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高脂血症治療薬
1.クリノフィブラート(フィブラート系薬剤)
白色~帯黄白色の粉末で,においおよび味はない.メタノール,エタノール(99.5),アセトンまたはジエチルエーテルに溶けやすく,水にほとんど溶けない.メタノール溶液(1→20)は旋光性を示さない.構造式は図1に示した.また,臨床検査値への影響および副作用は表1に示した.
血清中はほとんど未変化体であるが,尿中に未変化体および代謝物(グルクロン酸抱合体および水酸化体)として出現する.肝臓での脂質の合成を抑制し,主に中性脂肪を減らす.スタチン系との併用は危険である.副作用で筋肉が破壊される恐れがある.
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