Japanese
English
今月の主題 糖尿病の病態解析
話題
レチノール結合蛋白4(RBP4)
Retinol binding protein 4
正木 孝幸
1
,
加隈 哲也
1
,
吉松 博信
1
Takayuki MASAKI
1
,
Tetsuya KAKUMA
1
,
Hironobu YOSHIMATSU
1
1大分大学医学部総合内科第一講座
キーワード:
糖尿病
,
インスリン抵抗性
,
レチノール結合蛋白 4
,
アディポサイトカイン
Keyword:
糖尿病
,
インスリン抵抗性
,
レチノール結合蛋白 4
,
アディポサイトカイン
pp.1055-1057
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102391
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1 . はじめに
近年,糖尿病は本邦においても増加しており,重要な健康課題の1つである.糖尿病の発症にはインスリン分泌低下とあわせてインスリン抵抗性が深く関与している.そのインスリン抵抗性にかかわる因子として,脂肪細胞由来因子アディポサイトカインが挙げられている.代表的なアディポサイトカインにはレプチン,アディポネクチンなどがあるが,今回のレチノール結合蛋白4(RBP4)もアディポサイトカインの1つであり,糖尿病やインスリン抵抗性に関与していることが指摘されている.
そこで本稿では,RBP4の概論とあわせて糖尿病またインスリン抵抗性へのかかわりについて主に述べる.
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