Japanese
English
シリーズ-ベセスダシステム・6
検体の適・不適
Satisfactory for evaluation/Unsatisfactory for evaluation of specimen
海野 みちる
1
Michiru UMINO
1
1杏林大学医学部病理学講座
キーワード:
ベセスダ
,
子宮頸部
,
検体
Keyword:
ベセスダ
,
子宮頸部
,
検体
pp.828-831
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102348
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はじめに
“日母分類”改訂のためのワーキンググループの第1回会議(日本臨床細胞学会・日本婦人科腫瘍学会・日本病理学会などの代表が集まり,ベセスダシステム導入の必要性についての検討会)が,開催されてから3年が経過しようとしている.
改正の必要性としては,①標本の適・不適を評価し,不適正標本を減少させる,②検診の精度管理のために推定病変を記載する,③HPV(human papillomavirus)検査との整合性をはかる,④診断困難な異型細胞の評価基準を明確にする,⑤欧米および他臓器癌の判定基準との整合性をとる,などが話し合われた.不適正標本を減少させるための重要な項目である検体の適・不適には,不合格検体と不適正検体があり,不合格検体とはラベルの剥がれなどで患者が特定できない場合や,標本の破損で鏡検不可能な場合である.不適正検体とは,検体処理や検査は施行したが,上皮細胞を評価するには適さない場合である(図1~5).
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