今月の主題 平衡機能検査
平衡機能の検査
3.眼振の記録―1) 赤外線CCDカメラによる記録と分析
小泉 康雄
1
,
八木 聰明
1
Yasuo KOIZUMI
1
,
Toshiaki YAGI
1
1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室
キーワード:
赤外線CCDカメラ
,
三次元解析
Keyword:
赤外線CCDカメラ
,
三次元解析
pp.1431-1436
発行日 2008年11月15日
Published Date 2008/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101812
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固視機能が正常であれば,一般に内耳性(末梢前庭性)の眼振は固視によって抑制される(固視抑制).そのため,このような眼振が減弱したときや微弱であるときには,固視下(注視下)では観察できないことが多い.より完全な固視抑制を可能にする目的で,完全暗所で眼振の観察が可能な赤外線CCDカメラによる観察システムが開発された.
また,近年では赤外線CCDカメラを用いて撮影した画像を,コンピュータ認識技術を用いて解析する方法が一般化し,眼球運動の三次元解析がすでに臨床検査機器として実用化されている.
本稿では赤外線CCDカメラによる眼球運動検査およびそれを利用した三次元解析システムについて解説する.
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