今月の主題 エピジェネティクスと臨床検査
臨床検査への展開
エピジェネティクスと病理
北澤 荘平
1
,
近藤 武史
1
,
松田 修一
1
,
森 淸
1
,
北澤 理子
1
Sohei KITAZAWA
1
,
Takeshi KONDO
1
,
Shuichi MATSUDA
1
,
Kiyoshi MORI
1
,
Riko KITAZAWA
1
1神戸大学大学院医学系研究科病理学分野分子病理学研究室
キーワード:
ホルマリン固定
,
パラフィン包埋
,
Microdissection
Keyword:
ホルマリン固定
,
パラフィン包埋
,
Microdissection
pp.655-661
発行日 2008年6月15日
Published Date 2008/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101621
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「病的なメチル化」として検査対象になるものは,遺伝子発現との関連性のある特異的な部位におけるメチル化の状態である.そのなかでも特にCpG-islandのhypermethylationは,p16などの癌抑制遺伝子の不活化に関与することが報告されている.一方,技術的な側面からは病理で最も汎用性の高いホルマリン固定・パラフィン包埋検体を用いる場合,微量のDNAから検討せざるを得ないため,メチル化特異的PCR法の操作を効率良く行う工夫が必要となる.ここではわれわれが改良したアガロースビーズ法の概要を紹介し,結果の解釈の仕方や応用例を含め解説する.
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