Japanese
English
研究
Bacillus Alkaline Proteaseを用いたホルマリン固定臓器の廃棄処理装置
Handling of Formalin-fixed Pathological Waste by Means of Tissue Decomposition with Bacillus Alkaline Protease
小林 忠男
1
,
植田 正己
1
,
西野 俊博
1
,
村松 美津江
1
,
森谷 鈴子
1
,
加藤 進
2
,
野澤 康平
3
Tadao KOBAYASHI
1
,
Masami UEDA
1
,
Toshihiro NISHINO
1
,
Mitsue MURAMATSU
1
,
Suzuko MORITANI
1
,
Susumu KATO
2
,
Kohei NOZAWA
3
1済生会滋賀県病院病理科
2三洋電機バイオメディカ株式会社
3三洋電機株式会社エコ・エネシステム技術開発センタービジネスユニット
1Department of Pathology, Saiseikai Shiga Hospital
2Sanyo Electric Biomedical Co., Ltd
3Ecology and Energy Systems Development Center BU, Sanyo Electric Co., Ltd
キーワード:
固定臓器
,
酵素処理
,
ホルマリン固定
,
耐熱性アルカリプロテアーゼ
Keyword:
固定臓器
,
酵素処理
,
ホルマリン固定
,
耐熱性アルカリプロテアーゼ
pp.941-945
発行日 2003年8月15日
Published Date 2003/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101117
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〔SUMMARY〕ホルマリン固定臓器の廃棄を目的として,臓器処理装置の開発を企てた.脱ホルマリン処理された固定組織は酵素(Bacillus Alkaline Protease:耐熱性アルカリプロテアーゼ)とともに組織分解減容装置(Pathological Waste Converter;PWC)に投入し約20時間後分解物を取り出した.1回に使用した固定組織は食肉用豚肉(心臓,肝臓,子宮)5.3~5.7kgで分解工程は以下のとおりである.まずホルマリン固定組織を補助材である木チップ,水酸化カルシウム,水道水と併せて投入,脱ホルマリン処理後(60℃,4時間)酵素処理として耐熱性蛋白分解酵素を投入し(60℃,6時間),乾燥処理(60℃,10時間)を行った.最終処理物は2.2~2.4kgで減量率は39~44%であった.また,最終分解物は何れも肥沃土状から顆粒状を示し良好に処理されていた.この結果より本装置は病理検査などにかかわる臓器廃棄の減量化に向けて有効な方法を提供すると考える.
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