今月の主題 エピジェネティクスと臨床検査
臨床検査への展開
DNAメチル化の検査―大腸癌をモデルに
鈴木 拓
1
,
豊田 実
1
,
篠村 恭久
1
,
今井 浩三
2
Hiromu SUZUKI
1
,
Minoru TOYOTA
1
,
Yasuhisa SHINOMURA
1
,
Kohzoh IMAI
2
1札幌医科大学内科学第一講座
2札幌医科大学
キーワード:
大腸癌
,
メチル化
,
遺伝子診断
Keyword:
大腸癌
,
メチル化
,
遺伝子診断
pp.663-667
発行日 2008年6月15日
Published Date 2008/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101622
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遺伝子転写開始点のCpGアイランドの高メチル化は,癌における遺伝子異常のメカニズムとして重要である.癌細胞でメチル化する遺伝子は,変異する遺伝子よりも多彩であり,癌の早期発見や質的診断のためのマーカーとして応用が期待される.しかしDNAメチル化は塩基配列の変化を伴わないため,通常の遺伝子検査法では検出できない.これまで様々なメチル化検査法が開発され,臨床応用へ向けた癌研究に用いられている.
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