今月の主題 歯科からみえる全身疾患
トピックス
糖アルコールとデンタルプラークコントロール
三宅 洋一郎
1
,
板野 守秀
2
,
矢納 義高
2
Yoichiro MIYAKE
1
,
Morihide ITANO
2
,
Yoshitaka YANOU
2
1徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部・口腔微生物学
2花王株式会社 パーソナルヘルスケア研究所
キーワード:
デンタルプラーク
,
糖アルコール
,
エリスリトール
Keyword:
デンタルプラーク
,
糖アルコール
,
エリスリトール
pp.455-458
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101579
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1.はじめに
デンタルプラークは現在バイオフィルムの1つとして扱われることが多くなった.もちろん,そのとおりなのであるが,バイオフィルムという用語が医・歯学の分野で一般的になるずっと以前の1960年代からデンタルプラークの研究は精力的に進められてきた.まだ不明な部分は多く残されてはいるが,バイオフィルムの中でも最もよく研究されているものの1つということができる.
デンタルプラークはう蝕,歯周病の原因となるのみならず,誤嚥性肺炎等の全身疾患を引き起こす.デンタルプラークを原因とする様々な疾患の予防のためにはデンタルプラークコントロールが必須であるが,その概容についてまとめるとともに,糖アルコールを用いたデンタルプラークコントロールについて考えてみたい.
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