今月の主題 胎盤
検査
胎盤絨毛染色体検査
中塚 幹也
1
Mikiya NAKATSUKA
1
1岡山大学大学院保健学研究科
キーワード:
染色体
,
胎盤
,
流産
Keyword:
染色体
,
胎盤
,
流産
pp.1699-1704
発行日 2007年12月15日
Published Date 2007/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101390
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出生前診断のための絨毛採取による染色体検査は,妊娠初期(10~12週)に行われるため身体的,精神的負担が軽減されるが,技術的に熟練を要すこと,流産率が高いことなどの問題もある.不育症症例の流産絨毛の25~32%は染色体異常であり,数の異常が多いが相互転座やロバートソン型転座も見られる.両親の検査,不育症の原因確定へとつながることもあるが,培養不良や母体細胞混入の問題もある.検査の技術的問題,倫理的問題,本人や家族への心理的影響も考慮した判断が必要である.
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